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賃貸物件を大家と直接契約する場合に起こり得るトラブルとは

賃貸物件の契約をする際、一般的には不動産会社の仲介によって契約を締結しますが、中には大家さんと直接契約をするという場合もあります。
今回は、賃貸物件を大家さんと直接契約する際、起こりうるトラブルについて解説していきます。

 

〇起こりうるトラブル
・仲介業者がいないため、重要事項を説明されない可能性がある
不動産会社による仲介で契約する場合は、必ず重要事項の説明をしなければならないと宅地建物取引業法で定められています。しかし、大家さんと直接契約をする場合は重要事項の説明は必須ではありません。
また、契約書の記載事項や書式などもこれといった定まった形式があるというわけでもないため、大家さん側が準備したもので契約を行います。
誠実で常識的な大家さんであれば問題ないでしょうが、契約書に法外で無茶苦茶な契約内容を記載したり、当初の説明と全く違うことを記載したりするような大家さんの場合、トラブルに発展しやすいと言えます。
これは、大家さんとの直接契約ではなく不動産会社との間であっても同じようなトラブルが起こる可能性はありますが、大家さんとの直接契約のほうが圧倒的に危険性は高いです。
したがって、契約締結前に必ず重要事項を書面上で確認しておくなどし、ある程度の自己責任を伴って契約する必要があると言えます。

 

・入居中のサービスや火災保険加入は必須ではないため、自分自身で準備する必要がある
不動産会社の仲介によって契約している場合、鍵を紛失してしまったり、隣人との些細なトラブルに対する駆けつけのサービスがあったりしますが、大家さんとの直接契約の場合はそういったサービスは基本的に準備されていません。
また、不動産会社との仲介によって契約する際には、火災保険への加入が義務付けられ、賃貸契約と同じタイミングで火災保険にも加入しますが、大家さんとの直接契約の場合は、大家さんが独自に火災保険の代理店を営んでいる等特殊なケースでない限り、自分自身で保険に加入しなければならない可能性が高いです。
一見、火災保険がついていない分入居時に必要な費用が安くなったと感じるかもしれませんが、そのまま自分で火災保険に加入せずにいると、万一火事が起きても補償を受けることができないばかりか、損害はすべて自己負担となるため被害は甚大なものとなります。また火災保険の対象は火事だけではなく水害等多岐にわたるため、自分自身を守る必要な保険であると言えます。そのため、大家さんが火災保険を用意していない場合は、自分で準備する必要があります。

 

・大家さんとの距離が近くなった場合、疲れてしまう
普段暮らす際には、大家さんと仲良くなるというケースはよくありますが、それが理由で距離が近くなって問題になることもあります。
例えば、自分が留守の際に許可もなく勝手に部屋に入ったり、過度に生活に干渉してきたりする場合もあるため、人によっては疲れてしまう可能性があります。
また、大家さんと自身の性格や価値観が一致しない場合は、コミュニケーションをする際に非常にストレスになってしまう場合もあります。
万が一、大家さんとの間でトラブルが起こってしまうとさらに面倒ごとが増えてしまうため、普段から適度な距離感をもってやり取りしなければなりません。

 

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